ナノインク懇話会とは

 ナノ粉末やナノ粉末を加工したナノインクを製造する国内メーカーが、ナノテクノロジーとフレキシブル・プリンテッド・エレクトロニクス産業の振興のために共同して取り組むために2010年4月に発足した団体です。設立当時、国内外を問わず新しいナノテク材料に対する期待は大きく、銀ナノ粒子を中心に各種金属系ナノ粒子の開発、ナノインクへの加工技術やナノインクの応用としての配線形成技術に関して国内メーカーが競い合っていました。しかし、競争に勝つためのパワーを互いに切磋琢磨するパワーに転用してこそ新しい産業が興隆するものと考え、国内の代表的なナノ粉末、ナノインクメーカーが発起人となって、また、それを支える事務局に公的機関(大阪産業技術研究所、当時は大阪市立工業研究所)が関与することで持続可能な活動を実現しています。

 ナノインク懇話会はこのような設立趣旨に沿って、ナノ粒子の製造、フレキシブル・プリンテッド・エレクトロニクス関連技術への展開に向けて、会員企業相互の技術交流と社会貢献を目的とした活動を行っています。

 

会長挨拶

 ナノインク懇話会は、10年以上にわたる活動を通じて、会員企業相互の理解を深め、互いに協力して技術の交流、情報の交換をはかり、特色ある製品や技術・市場の創出に努めてきました。その結果、エレクトロニクス関連産業に向けて、会員企業から多種多様なナノ粉末やナノインクが提供できるようになり、それを応用したフレキシブル・プリンテッド・エレクトロニクスの社会実装への大きな潮流が生まれてきたと言っても過言ではありません。

 フレキシブル・プリンテッド・エレクトロニクスは、これからの発展が期待されるウェアラブル・ヘルスケアデバイスや5G/6G情報関連デバイス開発の根幹技術であり、また、それを支えるキーマテリアルであるナノ粉末・ナノインクは日本が世界に誇れる材料技術です。フレキシブル・プリンテッド・エレクトロニクス産業の今後ますますの発展のためには、ナノ粉末・ナノインクメーカーだけでなく、フィルムメーカーや印刷機メーカー、電子機器メーカーに加え、多種多様な業種の企業等との連携が必要不可欠です。ナノインク懇話会では、研究会活動や他グループとの連携を通じてナノテクノロジーとフレキシブル・プリンテッド・エレクトロニクス産業の振興により一層貢献して参ります。

会長 中許 昌美(元 大阪産業技術研究所)